Google広告のMCCアカウントとは?概要から設定方法まで丸ごと解説
Webマーケターの必須ツール、「MCCアカウント」。
この記事では、
「Google広告の運用にチャレンジしたい」
「マーケターとしてGoogle広告を効率よく運用したい」
という方は必ず設定しておきたいGoogle広告の「MCCアカウント」について、ゼロからわかりやすく解説します。ぜひ最後までお読みください。
Google広告の管理ツール「MCCアカウント」
MCCアカウントとは、複数のGoogle広告を管理・運用するためのアカウントのことです。
「マイクライアントセンター(My Cliant Center)」の頭文字をとって「MCCアカウント」と呼ばれています。
日々、多くの企業がリスティング広告、ディスプレイ広告などさまざまな形式でGoogle広告を配信しています。また、ひとつの自社商材について、ABテストのように複数種類の広告が配信されている場合も珍しくありません。
効果的なWeb広告運用には、こうした膨大な数の広告の中から、どの広告がより販促効果が高いのかを分析し、分析結果に応じて広告内容を調整する事が必要です。
Google広告運用者として、こうした複数の企業、複数のサービス、複数の広告内容などを一括して管理・運用するために役立つのが「MCCアカウント」なのです。
こちらもCHECK! ▶ Google広告とは。Google広告を使ってどんな事が出来るの?
「Google広告アカウント」と「MCCアカウント」の関係を図解
「MCCアカウント」は次のような構造になっています。
▼MCCアカウント
複数のGoogle広告アカウントを一括して管理・運用ができる「親アカウント」。
個々のGoogle アカウント(Google の各種サービス全般を利用する際のアカウント。通常、 Gmail アドレスに紐づく)に対し、「読み取り専用」「キャンペーンの編集」などの権限を設定する事も可能。
▼Google広告アカウント
広告の配信主となる企業や店舗などのアカウント。アカウントの取得には、サービス内容がわかる企業名、店舗名、Webサイトの登録などが必要。
▼キャンペーン
告知したいサービス、商品などの単位で分けたグループ
▼広告グループ
告知したいサービス、商品などを訴求軸別に分けたグループ
▼広告
広告文やバナーと、遷移先URLがセットになった個々の広告
▼キーワード
広告を表示させるかどうかの基準となる検索ワード。設定された語句が検索された場合に、予算などに応じて広告が表示される。
例えば、
・パソコンショップA社
・コスメショップB社
・オンラインスクールC社
など複数の会社の広告運用をする際にも、それぞれのGoogle広告アカウントを1つのMCCアカウントにまとめて紐づける事で、個々の広告の管理がしやすくなります。
また、広告の配信元となる各企業の担当者や、関連するメンバーのGoogleアカウントに適宜必要な権限を付与すれば、運用状況を共有する事も出来ます。
広告アカウントごとに区別して管理するため、細かな設定が出来る点が便利ですね。
MCCアカウントを使うメリットについては、Google広告ヘルプで次のようにまとめられています。ぜひ、活用しましょう。
● 1回のログインで、他の MCC アカウントを含め、クライアントとしているすべての Google 広告のアカウントにアクセスできる。
● 単一のダッシュボードから、すべてのアカウントを検索、操作、管理できる。
● MCC アカウントで、クライアント アカウントのキャンペーンを作成、管理できる。
● すべてのアカウントの掲載結果を比較したり、複数のアカウントのレポートをまとめて作成したりすることができる。
● Google 広告アカウントで毎月の請求書発行によるお支払いを利用できる。
● アラートを使用して、リンクされたすべてのアカウントを効率的に管理できる。
● MCC 経由で Google 広告アカウントを作成し、MCC アカウントとリンクできる。
(出典:Google 広告のクライアント センター(MCC)アカウントについて)
これだけでOK!MCCアカウントの設定方法
MCCアカウントは、下記のページから作成出来ます。順番に手順を見ていきましょう。
▶Google広告クライアントセンター(MCC)
複数の Google 広告クライアント アカウントを簡単に管理できます
①「クライアントセンター(MCC)を作成」をクリック
②必要な情報を入力・確認し「送信」をクリック
③完了画面が表示されたら「アカウントを確認」をクリック
④MCCアカウントTOPが表示されたら、「アカウント」から適宜広告アカウントを登録
▼
▼
こうしてMCCアカウント上でGoogle広告アカウントを登録しておく事で、広告運用の一元管理が出来ます。
複数企業の広告運用に携わる場合には欠かせないツールですので、ぜひ使いこなしましょう。
キーワードプランナーが見られない!?陥りやすい設定ミス
広告運用をする上でぜひ使いたいツールに、「キーワードプランナー」という機能もあります。
・どんなワードが、どれくらいの件数で検索されているか?
・そのワードで広告出稿する場合のクリック単価目安はいくらか?
・そのワードの競合性は高いか?低いか?
などを調べることで、効果的な広告プランをシミュレーションができる機能です。
ただ、「キーワードプランナーの見方がよくわからない」という声もよく聞きます。
そんな場合は、下記を確認してみましょう。
① Google広告アカウントの登録をする
MCCアカウントを作るだけでは、キーワードプランナーは使えません。
キーワードプランナーは、あくまでGoogle広告を配信する前提で提供されているサービスですので、広告の配信主として、Google広告アカウントを登録する必要があります。初めて広告配信をする際は、先ほどの「設定方法」に沿って、まずはGoogle広告アカウントの設定をしておきましょう。
② キーワードプランナーのメニュー画面に遷移する
Goolge広告にログイン後、右上の「ツールと設定」からキーワードプランナーのメニュー画面に遷移できます。よく使うページなので、お気に入り登録しておくと便利です。
③有償で広告配信する
広告配信をしていない状態では、ざっくりとした数値しか見ることができません。
細かい検索件数を調べるには、有料で広告配信する必要があります。月額予算200円程度の広告配信すれば見られるようになりますので、一度試してみるといいでしょう。
▼有料で広告配信をしていないと、検索ボリュームがざっくりとしかわからない
▼有料で配信すると、より具体的な数値が調べられる
ただ、お試し目的とはいえ有償の広告配信をするのは、ややハードルが高く感じられるかもしれません。その場合は、無料で検索ワードのトレンドをチェックできる「Googleトレンド」を使ってみるのも参考になるはずです。具体的な検索件数やコストを調べることはできませんが、よく検索されているワードを相対的に比較できるツールなので、マーケティングのヒントが得られるはずです。チェックしてみてください。
▶世界中の検索トレンドをチェック!「Google トレンド」
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
効果的なWeb広告運用で、結果を出せるマーケターを目指そう
Google広告を運用する際に便利な「MCCアカウント」について、
・MCCアカウントの仕組み
・MCCアカウントの設定方法
・キーワードプランナーを使う際の注意点
を説明しました。
■Google広告の「MCCアカウント」とは?
・複数広告を一括して管理するためのアカウントである
・GoogleアカウントやGoogle広告アカウントとは別にアカウントを作る必要がある
・広告配信に便利なさまざまな機能が使えるため効率よい運用ができる
まずはここさえ押さえておけばOKです。
設定方法と使い方がわかったら、あとは実践あるのみです!
広告配信の分析結果をどう解釈して次の施策につなげるかは、「仮説思考」という考え方がポイントになります。
便利なツールと自分の実践力を掛け合わせて、結果を出せるWebマーケターを目指しましょう!
Webマーケティング学習は実践が大切!
日々たくさんのWeb広告が配信されている昨今。
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