【無料】Googleキーワードプランナーの使い方マニュアル(案件事例付き)

【無料】Googleキーワードプランナーの使い方マニュアル
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キーワードプランナーとは、Webマーケティングのキーワード調査・選定をするのに役立つGoogle広告の運用ツールのことです。

最大の魅力は、検索ユーザーに対し、効率的にアプローチするための最適なキーワードを選定できることです。
キーワードとは、「売りたい企業」と「ユーザー」を繋げる橋渡しの役割を果たすため、自身の感覚で選ぶのと、分析結果を元に選ぶのとでは成果が大きく変わります。そのためキーワードプランナーは、コンテンツ制作やリスティング広告への出稿をする際によく活用されています。

今回は、そんなキーワードプランナーの使い方を徹底解説していきます。「キーワードプランナーを使いこなしたい」「SEO対策ワードを調査したい」「リスティング広告の運用効率を上げたい」という方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

キーワードプランナーとは

改めてですが、キーワードプランナーとは、SEOやリスティングといったWebマーケティングのキーワード調査・選定をするのに役立つGoogle広告の運用ツールです。ビジネスに関する新たなキーワードや選定したキーワードごとの月間検索ボリューム、広告配信時のクリック単価などを確認できます。また、除外キーワードの設定や過去の検索キーワードのデータ取得も可能です。

このように、SEO対策に重要なキーワード選定において非常に役立つツールであるため、利用している方が多くいます。検索キーワードは、ユーザーの購買行動の変化やトレンド情報に伴って変化し続けるため、キーワード調査をきちんと行ったうえでコンテンツを作成することが必要不可欠です。

キーワードプランナーを使用したことがない方も、この記事を読み終えた頃には使いこなせていますのでご安心ください。また作業中のマニュアルとしてもぜひ活用してださい。

基本的に無料で使うことができる

キーワードプランナーは、Google広告を使用する方に向けて作られたツールですが、基本的に誰でも無料で利用できます。しかし、無料で利用する際に注意すべき点もあります。

注意点

検索ボリュームを具体的な数値で表示できるのは、実際にGoogle広告に出稿しているアカウントに限ります。2016年から仕様変更となり、Google広告で出稿していないアカウントは、「月間平均検索ボリューム:1万〜10万」というように曖昧な数値で表示されるようになりました。

ただ無料でも使える機能は十分にありますので興味が沸いた方は、ひとまず登録してキーワードプランナーを触ってみることをおすすめします。例えば、「サウナ」「ゴルフ」「ヨガ」の中でどの記事を書こうか迷った際に、検索ボリュームが多いキーワードを比較することは無料でもできます。実際に私は、「サウナ」「Netflix」「インテリア」の検索ボリュームを比較したうえで、サウナの記事をかきました。

キーワードプランナーでできること

キーワードプランナーでは、主に3つのことができます。

    1. 新しいキーワードを見つける
    2. 月間平均検索ボリュームの確認
    3. 広告出稿時のキーワードの競合性の確認

    1. 新しいキーワードを見つける

    特定のキーワードやURLを入力すると、関連する新たなキーワード情報を確認できます。意外な語句の組み合わせでできた「ロングテールキーワード」が見つかることもあるため、キーワード調査には非常に便利です。
    ※ロングテールキーワード:検索ボリュームが少なく、複数語の組み合わせで構成されたキーワード(例 SEO 対策 ツール)

    2. 月間平均検索ボリュームの確認

    選定したキーワードが指定した期間で獲得する検索ボリュームを確認できます。コンテンツを作成する前に、サイトへの流入や問い合わせ、購入に繋がる度合をチェックできます。ある程度の検索ボリュームが見込めないと、ビジネス成果に繋がらないので必ず確認しましょう。

    3. 広告出稿時のキーワードの競合性の確認

    選定したキーワードで広告出稿している競合数を確認できます。「低・中・高」の3段階で表示されるため、競合性を一目で判断できます。競合性が高いほど、多くの広告主が出稿しているため、必然的に入札単価が上がります。

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    キーワードプランナーの使い方

    キーワードプランナーの活用目的は、大きく分けて2つあります。活用目的ごとに使い方をそれぞれ解説していきます。

    1. SEO対策・コンテンツ制作目的の場合
    2. リスティング広告への出稿目的の場合

    1. SEO対策・コンテンツ制作目的の場合

    SEO対策・コンテンツ制作目的の場合は、キーワードの選定やユーザーニーズの把握が主な用途です。自社やクライアントのコンテンツ制作を担っている方だけでなく、自身でブログ記事を書いている方にもよく利用されています。

    STEP1:キーワードプランナーにログインをし、トップ画面左の「新しいキーワードを見つける」をクリック。

    ◇新しいキーワードを見つける
    キーワードやサイト URL を入力することで、特定のキーワードやサイトコンテンツに関連するキーワードの抽出が可能

    STEP2:ビジネスに関連する「商品やサービスのキーワード」「サイトURL」などを入力。「キーワードから開始」「ウェブサイトから開始」といった2つのタブがあり、何を入力するかによって選択するタブが異なります。

    ◇キーワードから開始

    • 「商品やサービスのキーワード」を入力し、「結果を表示」をクリック(キーワードは、最大で10個まで入力可能)。
    • 何を入力すれば良いか思い浮かばない方は、興味のある分野の単語を試しに入力してみてください。閲覧するだけでも意外な発見があって楽しめます。

    ◇ウェブサイトから開始

    • 「サイトURL」を入力し、「結果を表示」をクリック。検索ボリュームや競合サイトで使用しているキーワードを確認できます。
    • 「このサイト全体を使用」:入力した URL のサイト全体を使用する
    • 「このページのみを使用」入力した URL のページのみを使用する

    STEP3:入力したキーワード・URLと関連性が高いキーワード候補が一覧で表示されます。キーワードごとの「月間平均検索ボリューム」「競合性」「入札単価」といった情報も確認が可能です。検証しやすいように、検索ボリュームが多い順に並び替えましょう。

    ◇キーワードが「SEO対策」の場合
    「月間平均検索ボリューム:27,100」、「競合性:中」と表示され、「上位表示は難しい」と判断できます。なぜなら検索ボリュームが多いだけでなく、競合もある程度いることが分かるためです。この場合は、検索ボリュームの値が小さい「SEO対策やり方」「SEO対策費用」といったキーワードの選定が望ましいでしょう。

    このように、キーワードプランナーは新たなキーワードを見つけるだけでなく、キーワードごとの詳しい情報も確認できるため、SEO対策・コンテンツ制作に欠かせません。最適なキーワードを選定することで、サイトへのアクセス数や商品へのお問い合わせといったビジネス目標を達成していきしょう。

    私の場合、サウナの記事を書いた際に「サウナ」をキーワードに据えて、関連キーワードの検索ボリュームや競合の調査を行いました。みなさんもぜひご自身のコンテンツを作成する際にご活用ください。

    2. リスティング広告への出稿目的の場合

    キーワードプランナーは、SEO対策・コンテンツ制作だけでなく、リスティング広告の運用に役立つツールとしても利用できます。

    STEP1:キーワードプランナーにログインをし、トップ画面右の「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリック。

    ◇検索のボリュームと予測のデータを確認する
    選定したキーワードで広告出稿した場合の推定コンバージョン数や表示回数、クリック数などの数値確認が可能。

    STEP2:ビジネスに関連する「商品やサービスのキーワード」などをすべて入力します。その後「開始する」をクリック。
    ※記号は、入力しても表示されないので注意が必要です。
    ※複数のキーワードを入力する場合:カンマで区切る、または1行に1キーワード

    STEP3:入力したキーワードの「月間平均検索ボリューム」「競合性」「入札単価」に関する情報が一覧で表示されます。

    STEP4:ツール画面左側のメニューバーにある「予測」をクリック。リスティング広告を出稿した際のコンバージョン数、クリック数、表示回数、クリック率などの見込み数値が一目で分かります。
    ※あくまでも想定の数値

    ◇活用ポイント

    • 使用できる予算を元に「クリック単価」を設定すると「費用」が変わります。
    • 「表示回数」と「クリック率」を参考にシミュレーションを立てましょう。

    このように見込み数値を確認し、数値結果をもとに改善していくことで、広告運用のパフォーマンスを向上させられます。見込み数値を確認する最適なタイミングは、以下になります。

    ◇見込み数値を確認するタイミング

    • 初めてリスティング広告を出稿するとき
    • 運用している広告の改善点を探したいとき
    • 新たなキャンペーンや広告を始めるとき

    キーワードプランナーの便利な機能

    キーワードプランナーの便利な機能を4つご紹介します。

    1. 期間・地域・言語・検索ネットワークの変更
    2. キーワード情報のダウンロード
    3. 表示項目の変更
    4. 除外キーワードの設定

    期間・エリア・言語・検索ネットワークの変更

    「期間」「エリア」「言語」「検索ネットワーク」の設定をお好みで変更し、検索できます。

    それぞれの機能を簡単に解説します。

    • 期間の変更
      選択した期間内でのキーワード情報の確認※過去4年分まで検索可能
    • エリアの変更
      特定の国や地域を指定し、キーワード候補を取得可能
    • 言語の変更
      日本語や中国語、英語など言語を指定し、キーワード候補を取得可能
    • 検索ネットワークの変更
      特定の掲載先を指定し、キーワード候補の確認

    キーワード情報のダウンロード

    ツール画面右上の下矢印(保存Tab)をクリック。検索結果のデータをcsvまたはGoogleスプレッドシートでダウンロードすることができます。複数人でデータを共有して利用したい際にはスプレッドシートがおすすめです。

    • 「プランの予測」:将来の数値予測をダウンロード
    • 「過去のプラン指標」:指定した期間の過去実績をダウンロード

    表示項目の変更

    ツール画面右の「表示項目」をクリック。キーワード候補における表示項目を変更できます。表示させたい項目にチェックを入れ、「適用」をクリックします。ご自身のお好みで自由にカスタマイズが可能です。また、「表示項目の設定を保存」にチェックを入れて、一度決めた表示設定のキープもできます。

    ◇デフォルトで表示されていない情報

    • 競合性(インデックス値)
    • オーガニック検索のインプレッションシェア
    • オーガニック検索の平均掲載順位

    除外キーワードの設定

    ツール画面右の「不必要なキーワードを除外する」からチェックを外すことで、除外キーワードを設定できます。「検索ボリューム」や「競合性」の結果から、上位表示が見込めないと判断できるキーワードは都度除外していくと効率的です。除外キーワードに表示させたくないキーワードを登録することで、広告の無駄クリックを防ぐことができます。

    実案件事例から見るキーワードプランナー活用のポイント

    キーワードプランナーを活用して、クライアントのSEO対策・コンテンツ制作やリスティング広告への出稿を行った事例を2つご紹介します。

    Web業界企業様向けに効果的なSEOワードの選定をしたケース

    STEP1:「名探偵コナン」に関連するキーワードをピックアップ
    STEP2:キーワードプランナーにて検索ボリュームを調査
    STEP2:競合性が「低」である「名探偵コナン 声優」でコンテンツ作成

    公式ページが充実しているコンテンツを作成する場合は、「名探偵 コナン」「名探偵コナン 映画」などでメインキーワードを選定しても、多くのユーザーは公式ページに流入するため、SEO難易度が高くなります。その場合は、メインキーワード以外を選定することが重要です。

    STEP1:「ONE PIECE」に関連するキーワードをピックアップ
    STEP2:キーワードプランナーにて検索ボリュームを調査
    STEP3:他サイトと検索ボリュームを比較し、1000~1万のキーワードを選定
    STEP4:「ONE PIECE 名言」を自然検索した結果、トップに表示されるのが公式サイトではないため、狙いやすいキーワードであると判断

    キーワードプランナーにて検索ボリュームを調査し、選定したキーワードをGoogleやYahoo!の自然検索を用いて確認することも大切です。具体的には、「どのようなサイトがトップに表示されるか」「どのようなタイトルを付けているのか」を確認することにより、狙いやすいキーワードなのか判断することができ、記事を構成する際のヒントにもなります。

    リフォーム業界企業様向けにリスティング出稿ワードの追加提案をしたケース

    STEP1:キーワードキーワードプランナーにて検索ボリュームを調査し、リフォームに関連の高いキーワードを選定

    STEP2:キーワードプランナーにてリスティング広告を出稿した際の見込み数値を調査

    STEP3:目標CVを20に引き上げられることが判明したため、選定したキーワードをリスティング出稿ワードとして追加提案

    STEP4:選定したキーワードを用いて、広告文やバナー広告案を作成

    キーワードプランナーにてキーワードを選定した後は、実際に選定したキーワードを用いてリスティング広告を出稿した際の見込み数値を確認することが重要です。そして、過去の数値と比較してどれだけ成果を上げられるかを明確にすることで、「どの部分をどれくらい改善できるか」をクライアントに分かりやすく伝えることができます。

    キーワードプランナーの代わりになるツール

    Google公式の無料ツールであるキーワードプランナーですが、代わりとして使えるツールが複数あります。ここでは、代表的な4つをご紹介します。

    • Uber suggest(ウーバーサジェスト)
    • TACT SEO(タクトエスイーオー)
    • aramakijake(アラマキジャケ)
    • Keyword Tool(キーワードツール)

    Uber sugges(ウーバーサジェスト)

    【特徴】料金が比較的安価なのに対し、機能が豊富
    キーワードプランナーの代替えツールとして多くの方に知られています。キーワード候補の提案とサイト分析の両面で優れており、サイト監査機能によりSEO運営における自社サイトの課題を把握できます。SEO知識のない初心者の方にもおすすめです。

    TACT SEO(タクトエスイーオー)

    【特徴】キーワード分析に優れており、キーワードのグルーピング機能による調査可能
    競合サイトを分析し、出現頻度の高いキーワードをグルーピングできます。また、サイトの課題をページ単位・サイト単位で抽出し、調査レポートを作成できるため、SEOの知識がない方でもサイト改善ができます。またURLを入力するだけで、一度に複数の競合サイトを比較できます。

    aramakijake(アラマキジャケ)

    【特徴】シンプルで使いやすく、キーワードの月間推定検索数を無料で調査できる
    検索ボリュームを自動で簡単にチェックすることができ、GoogleだけでなくYahoo!JAPAN の検索数も同時に確認が可能です。また検索数以外に、掲載順位ごとのアクセス予測数も表示できるのがポイントです。

    Keyword Tool(キーワードツール)

    【特徴】キーワードプランナーでは拾いきれないキーワードも抽出できる
    キーワードプランナーと併用することで、漏れなく関連キーワードを抽出できます。有料版では、GoogleやBing、YouTube、Amazon、eBayなど多様な媒体の検索ボリュームを調査できるのが魅力です。

    まとめ

    今回は、リスティング広告に出稿する際に便利なキーワード調査ツール“Googleキーワードプランナー”の使い方について解説しました。また便利な機能や活用ポイントについてもご紹介しました。いかがでしたか?効率よくWeb集客をするには、キーワード調査が重要です。キーワードの傾向を把握して効果的なキーワードを選定することで、広告配信やWebページ制作においてWeb集客を加速できます。“Googleキーワードプランナー”の使い方をしっかりと理解し、フル活用することでSEO対策・コンテンツ制作やリスティング広告への出稿に役立てましょう。

    ワナビーキャリア

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    Webマーケティングスクールのワナビーアカデミー

    この記事を書いた人

    Wannabe Academy30期生。一卵性の双子として産まれ、現在は都内のIT企業ではたらく20代OL。完全未経験から憧れのWebマーケターめざしてチャレンジ中! 副業にも全力でトライ!!

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