地方だからこそ! Webマーケティングが必要な3つの理由

地方にWebマーケティングが必要な理由
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九州在住、Webマーケティング歴1年とちょっとの筆者がお届けする今回のテーマは、「地方×Webマーケティング」。

Webマーケティングで転職活動を始めた頃、某大手のエージェントに最初に言われたのは、「Webマーケティング…。そういった職種は、東京か大阪になりますね」。

身も蓋もない言葉に驚きましたが、実際、求人数が少ない! 広告代理店や事業会社のマーケ担当などはなく、たまにあるのが化粧品の通販か、大手の広告代理店やデジタルマーケティング会社の支社で契約社員。やっと書類が通過したのも、その中のひとつでした。

その時に感じたのは、「こちらでも経営課題はあるのだろうけれど、そこと『Webマーケティング』が結び付いていないのだろうな」ということです。「マーケティング」や「Webマーケティング」が顕在していない、言語化していないと言いますか。だから、専業の代理店も専任の社内担当者もいない…?

しかし、地方の企業やお店こそ、商圏を拡げたり認知度を上げたりするのにWebマーケティングが有効なはず! 今回は、そのあたりを調査・解説していきたいと思います。

 

目次

そもそも、Webマーケティングとは


そもそも「“Webマーケティング”が何か」ですが、簡単に言ってしまうと、

Webを使った、売れるしくみづくり  です。

その主な目的は、①問い合わせ②購入③認知。これに至るための活動全般のことを指します

活動内容としては、市場調査や広告宣伝、戦略策定、企画立案、広告運用などが含まれますWebマーケティングの特徴は、結果が数値で可視化されること。ユーザーの行動、何の広告がいつ反応あったかなど、結果が数値で現れるため、改善などが図りやすくなります。

代表的な手法は、以下となります。

・Webサイト運営
・SEO
・SNS
・Web広告
・アフィリエイト
・LP
・メルマガ
・コンテンツマーケティング

そして、上記の施策の“基(もと)”になるのが、マーケティング思考と呼ばれるもので、

・仮説思考
・フレームワーク
・アクセス解析
・プランニング

などがあります。

これら、手法と思考のセットを使って、先述の目的を果たすのがWebマーケティングになります。

 

 

地方と東京のWebマーケティングの違い


地方ではWebマーケティングに取り組んでいる企業やお店が少ないのは、どのような事情からなのでしょうか。2つの視点で東京と比較してみました。

担当者の立場

東京では、社内にマーケティング部がある企業、Webマーケティング専門の広告代理店が多数存在します。そのため、Webマーケターとしての仕事をメインに、まさに先述したような活動を日々行っています。

一方、地方のWebマーケティング担当者は専任の人はおらず、主に経営者や上層部、逆にもっとも若手の社員などが「兼務」している状況です。

 

予算

東京では、競合他社の母数も多いことから、マーケティングに投じる予算も確保されています。大手では広告費に億単位でかけるところもあり、それゆえ専業の広告代理店も存在しています。

地方においては、現状、まず予算化がされておらず、提案力の高いWebマーケターが、少額から試してもらってWebマーケティングの効果を実感してもらう取り組みが必要です。

 

 

地方こそ、Webマーケティングが必要!


今、地方こそ、Webマーケティングを上手に使えば集客につながる。

その理由を3つお伝えします。

理由①:地方にはポテンシャルのある企業が多い

地元ならではの特産品や、地場産材料を使ったオリジナル性の高い商品、伝統的で魅力的な素材…。世の中に広く知られていないのがもったいないモノが地方にはたくさんあります。

個人的な例にはなりますが、私がメルカリで売ったもので、即完売し、唯一、再販の問い合わせがあったのが「かぼす」。大分の特産品です。

「大分は私の郷里でして…。とても懐かしい味でした。もう無いですか?」
「こちらには売っていないのです。美味しかったから、またいただきたい」等、
“メッセージ”を受け取ったのも、唯一この「かぼす」だけ。
「特産品ってスゴイのだな…」と知った一件でした。

 

理由②:ライバルが少ない

東京はWebマーケティングがすでに活発で、セミナーなどのイベントも多く、ノウハウがあることがメリットですが、常に競合を意識し、競争し続けなければなりません

地方であれば、上記のような他にはない商品で商圏を拡げて打って出ることもできれば、商圏内であっても、ライバルがまだWebマーケティングを手掛けていないこの段階で実施し、ひとり勝ちすることもできます。

 

理由③:日本全国を商圏にすることができる

ひと昔前はWebサイトの制作費や顧客管理ツール利用料も高額でしたが、今は月額数千円という安価でCMS※というWebサイトが実装できたり、Googleアナリティクスのような無料の分析ツールも出るなど、導入しやすくなっています。

コロナ禍を経て、より一層利用者が増えたYouTubeや各種SNSも無料。Webマーケティングを学び、使い方を知れば、費用を抑えつつ、知らない土地のお客様にまで自社の商品を知ってもらうことが可能なのです。

※CMS…コーディングやプログラミングなどの専門知識なしで簡単にWebサイトが制作・更新できるシステム

 

地方で成果が出た事例 長野県のりんご農家 フルプロ農園

産直ECを活用し、売上が800万円→5,000万円超えの6倍以上に!

2017年に法人化し、それまでは農家の一般的な売上と販路でしたが、2018年にメルカリからWeb利用をスタート。2018年に準備期間を設けたうえで産直EC※に出品したところ、急激に売上が伸び、2020年には5,000万円を超えました。

※産直EC…生産者と消費者を直接つなぐプラットフォーム。食べチョクやポケットマルシェなどが有名

特に2020年は産直ECが注目され、市場は急拡大しましたが、ただ波に乗れただけ、ただ出すだけで売れたわけではありません。
フルプロ農園の代表・徳永さんは、最初はパソコンも扱えなかったそうですが、Webに詳しい人に参画してもらったり、近隣の農家さんに協力してもらうことで実現されました。

産直EC活用の成功したポイント

1.生産者がECを始める時の課題の把握

・出荷時期が限定されること
・Webリテラシー、人手の不足
・生ものに対するクレーム

 

2.産直ECを始める準備をし、ステップを踏む

・取り扱う媒体を決める
・取り扱い商品の競合調査
・自社の展開ゾーンを決める

 

3.効果的な運用の研究と実行

・プラットフォームごとのSEO対策
 (お客様が産直ECで検索しそうなキーワードをタイトルに)
・こだわりが伝わる画像掲載
・リスクを回避する説明文
・新規流入を獲得するハッシュタグ設定


そして、最大のポイントは、
「産直ECをSNSと認識し、ユーザー視点でコミュニケーションを図ること」。この意識でひとつひとつに取り組まれたことです。

フルプロ農園 自社サイト:https://frupronouen.thebase.in/

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

地方には伸びしろがあり、これからWebマーケティングを取り入れると変わる可能性が高いこと、また、大きな成長を遂げている企業は、Webマーケティングをしっかり実行できていること、このふたつを感じていただけたら幸いです。

 

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