リスティング広告とは?掲載の仕組みや費用など解説

インターネット広告の入り口を代表する手法といえば、リスティング広告。
無駄をおさえて効率的にターゲットに届けることができるため、出稿を検討している企業も常に多い広告手法です。
ただ、うまく使いこなすには、それなりの知識が必要になるのもリスティング広告の特徴。
本記事では、「リスティング広告とは何か?」から始まる、最低限の基礎知識についてまとめました。情報収集の第一歩となれば幸いです。
リスティング広告とは
インターネットの検索窓に入力したキーワードに連動して、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果上に表示される、テキスト形式の広告のことです。
よって、「検索連動型広告」ともいいます。
リスティング広告が優先的に取り組まれる広告手法である理由は、特定のキーワードで能動的に検索しているユーザーに向けて表示するため、費用対効果が期待できるからです。
リスティング広告の掲載場所は、検索エンジン上の上部と下部で【広告】と表示されます。Google検索エンジンだけで国内の76%のシェアを占めています。※
※Stat Counter Global Stats(2021.5~2022.5)調べ
※以降、リスティング広告のなかでも、Googleのレスポンシブ広告を前提に進めます



※第3回授業教材より
リスティング広告の主な特徴は、次の通りです。
・アカウントを開設すれば、誰でも出稿できる
・1,000円からでも出稿できる
・即日配信できる
・ユーザーの検索語句にあわせて広告を配信できる
・表示する広告文を自分で決められる(複数設定できる)
・1クリックあたりの上限単価や日予算を自分で設定できる
・随時、広告文や予算など変更できて、改善しやすい
リスティング広告を構成する4要素

リスティング広告は、端的に表現すると、「テキスト広告」です。
おもに、①見出し、②説明文、③表示URL、④パスで構成されます。
見出しは3つ、説明文とパスは2つ設定でき、のちに効果のある組み合わせを分析できるので、テストの意味でも最大まで入力することをおすすめします。
① 見出し…半角30文字以内。ユーザーの検索キーワードが含まれることが基本
② 説明文…半角90文字以内。ユーザーが求めていることに応えるような内容
③ 表示URL…このリスティング広告で飛ばしたいLPのURLを入力
④ パス…自社商品やサービスの内容を含めた訴求
上記以外に広告表示オプションがあり、4要素以外の情報(電話番号・店舗の営業時間・広告のリンク先とは別のURLなど)を、ユーザーニーズを想定して設定することができます。
SEOとの違い
マーケターに限らず、すでにご存じの方も多いSEO・検索エンジン最適化。このSEOとリスティング広告の違いは、大きくは2つあります。
まずは費用の有無です。
双方ともテキストで表示されるのは同じですが、SEOは、誰にでも無料でできる対策で、いくらクリックされても費用はかかりません。対してリスティング広告は、あくまで広告ですので、さまざまな設定を施すことで配信し、クリックされたら課金される有料広告です。
次に、即効性。
SEOがGoogleなどの検索エンジンに評価されるために内部施策といわれる工夫をして、時間をかけて上位表示を目指すのに対し、リスティング広告は予算さえあれば、即効で上位表示も可能です。
リスティング広告の費用
リスティング広告は、広告がクリックされたときに費用が発生する、クリック課金制です。
1クリックあたりの単価はCPC(Cost per Click)といわれます。CPCは商材や業界によって異なり、50円~1,000円と、安いものから高いものまであります。シンプルに、よく検索されるキーワードは高くなります。クリック単価はオークション制になっており、配信枠は決まっているため、競合状況が激しい場合は、基本的には入札単価が高い方が表示されます(次の「掲載順位の決まり方」で詳しく説明します)。
以上はあくまで1クリックあたりの単価であり、リスティング広告自体は最低1,000円から出稿ができます。また、広告費の予算はキャンペーン初期は月20~50万円が相場ですが、規模によります。
先ほど特徴のところで挙げたように、より良いキーワードや広告文を見つけながら改善を重ねて効率化するのがリスティング広告ですので、「最初はテスト予算」の意識が必要です。
掲載順位の決まり方

配信枠での掲載順を決める要素は、上記の入札単価だけではありません。仮に、競合と入札単価において僅差を競っているような時は、広告ランクが決め手になります。極端にいえば、入札単価が低くても、広告ランクが高ければ、上位表示されることもあります。
その広告ランクとは、3つの要素で構成されます。
・品質スコア
「広告(クリエィティブ)」の質を1~10のスコアで判断する「指標」。ユーザーの検索意図と、リスティング広告、飛び先であるランディングページとの関連性で評価されます。
・上限クリック単価(入札単価)
1クリックあたりの費用です。いくらクリエィティブが良かったとしても、あまりに低い設定金額だと広告が表示されません。
・広告表示オプション
住所や営業時間、位置情報、広告のリンク先とは別のURLなど、ユーザーにとって利便性の高い情報をオプションで表示すること。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リスティング広告の奥は深く、以上はほんの一部です。
他にも、全体の予算の決め方や、マッチタイプといわれるキーワードの設定方法など、必要な基礎知識はまだまだたくさんあります。
まずはリスティング広告の概要を理解いただくことで、Webマーケティングの全体理解に繋がりましたら光栄です。
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