【初心者必見】リスティング広告でよく使われる略語&用語集

リスティング広告は、企業や個人が自社の商品やサービスを宣伝するために広く使われている手法です。しかし、初心者にとっては、略語や用語が多く、理解するのが難しいかもしれません。
この記事では、リスティング広告でよく使われる略語や用語について、初心者の方にも分かりやすく説明します。これからリスティング広告を始める人や、これまで略語や用語が分からずに戸惑っていた人は、ぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告とは
リスティング広告は、インターネット上で商品やサービスを宣伝するための広告形式の1つで、主に検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。
自社の商品やサービスに関連するキーワードを選択し、そのキーワードに対して表示される検索結果ページに広告を出稿できます。キーワードの選択や出稿予算、広告のテキストや画像、配信先の設定なども自由に設定することができます。
リスティング広告の特徴・メリットとしては、以下があります。
- ターゲット層にアプローチしやすい
自社の商品やサービスに関連するキーワードに対して広告出稿ができるため、検索している人が自社の商品やサービスに関心を持っている可能性が高く、ターゲット層にアプローチしやすいです。
- 費用対効果が高い
広告をクリックした分にだけ広告費が発生しますので、費用対効果が高いです。
- 集客力が高い
検索エンジンの検索結果ページに表示されるため、多くの人が目にします。特に、上位広告に表示されると、クリック率が高まり、集客力が高まるというメリットがあります。
リスティング広告の分析で使用する用語
リスティング広告において正確かつ効果的な分析を行うためには、用語や指標について理解しておくことが必要不可欠です。ここでは、分析するうえで頻出の用語や指標について説明します。
インプレッション(Impression / imp)
広告が表示された回数を表します。
クリック数
広告がクリックされた回数を表します。
CTR(クリック率 / Click Through Rate)
インプレッション数のうち、広告がクリックされた割合です。
CTR(%)=クリック数÷広告のインプレッション数×100
CPC(クリック単価 / Cost Per Click)
広告がクリックされたときの1回あたりの単価を表します。クリック課金型の広告で使われる指標です。
CPC=広告費÷クリック数
CV(コンバージョン / Conversion)
Webサイトで獲得できる最終的な成果(購買、資料請求、お問い合わせ、会員登録など)として使われている言葉です。
CVR(コンバージョン率 / Conversion Rate)
クリック数に対してCV獲得に至った数の割合のことです。
CVR(%)=CV数÷クリック数(※)×100
※Googleアナリティクスでの分析においては、分母はクリック数ではなくセッション数となります。セッションとは、ユーザーがサイト・ページに訪問した数です。なお、同じユーザーでもサイト訪問後に操作を行わないで30分を経過した場合は、都度セッションとして回数がカウントされます。
CPA(顧客獲得単価 / Cost Per Action(Acquisition))
1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告コストを表します。
広告効果測定の指標の1つで、広告主がコストを最小限に抑えながら、最も効果的な広告手法を見つけるために使用されます。
CPA=広告費÷CV数
ROAS(広告費用対効果 / Return On Advertising Spend)
広告費に対してどの程度売上が上げられたかを表す広告効果測定の指標です。
ROAS(%)=広告からの売上÷広告費×100
インプレッションシェア
特定の期間内に表示されることができた広告の数(インプレッション)のうち、実際に表示された広告の数の割合です。
インプレッションシェア(%)=インプレッション数 ÷広告が表示可能だった合計回数×100
インプレッションシェア損失率
設定した条件に合致するにもかかわらず、予算不足などが原因で表示されなかった広告の割合を示す指標です。
フリークエンシー
1人のユーザーに広告が何回表示されたかを示す指標です。
フリークエンシー=インプレッション数÷広告を見たユーザー数(リーチ数)
リーチ
広告を見たユーザー数を表します。
リーチ数=インプレッション数÷フリークエンシー
用語一覧
用語 | 説明 |
リスティング広告 | 主に検索エンジンなどのWebサイトに掲載される広告の一種で、特定のキーワードや条件に該当するユーザーに対して配信される広告 |
インプレッション (Impression / imp) |
広告が表示された回数 |
クリック数 | 広告がクリックされた回数 |
CTR (クリック率 / Click Through Rate) |
インプレッション数のうち、広告がクリックされた割合 CTR(%)=クリック数÷広告のインプレッション数×100 |
CPC (クリック単価 / Cost Per Click) |
広告がクリックされたときの1回あたりの単価 CPC=広告費÷クリック数 |
CV (コンバージョン / Conversion) |
Webサイトで獲得できる最終的な成果(購買、資料請求、お問い合わせ、会員登録など) |
CVR (コンバージョン率 / Conversion Rate) |
クリック数に対してCV獲得に至った数の割合 CVR(%)=コンバージョン数÷クリック数×100 |
CPA (顧客獲得単価 / Cost Per Action(Acquisition)) |
1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告コスト CPA=広告費÷CV数 |
ROAS (広告費用対効果 / Return On Advertising Spend) |
広告費に対してどの程度売上が上げられたかを表す指標 ROAS(%)=広告からの売上÷広告費×100 |
インプレッションシェア | 特定の期間内に表示されることができた広告の数(インプレッション)のうち、実際に表示された広告の数の割合 インプレッションシェア (%)=インプレッション数 ÷広告が表示可能だった合計回数×100 |
インプレッションシェア損失率 | 設定した条件に合致するにもかかわらず、予算不足などが原因で表示されなかった広告の割合 |
フリークエンシー | 1人のユーザーに広告が何回表示されたかを示す指標 フリークエンシー=インプレッション数÷リーチ数 |
リーチ | 広告を見たユーザー数 リーチ数=インプレッション数÷フリークエンシー |
Google広告への出稿・運用時に使用する用語
Google広告を効果的に出稿・運用するための基本的な用語を中心に説明します。
Googleリスティング広告
Googleの検索結果ページやGoogleパートナーサイトなどに表示される広告のことです。Googleの検索エンジンを利用するユーザーがキーワードで検索を行ったときに、そのキーワードに関連する広告が表示されます。広告主は、自社の商品やサービスに関連するキーワードを設定し、Google上で広告を掲載することができます。
ここからは、検索語句・キーワード設定関連に関する用語をご説明します。
検索キーワード
広告運用者やマーケティング担当者が、特定の商品やサービスを探しているユーザーに関連するコンテンツや広告を表示するために設定した単語や単語の組み合わせを指します。検索キーワードは、Google広告の管理画面にて画面左側の項目にある「すべてのキャンペーン」をクリック後、表示されるメニューから「キーワード」|「検索キーワード」をクリックすると確認できます。
検索語句
ユーザーが実際に検索エンジンに対して検索した単語や単語の組み合わせを指します。検索語句は、Google広告の管理画面にて画面左側の項目にある「すべてのキャンペーン」をクリック後、表示されるメニューから「キーワード」|「検索語句」をクリックすると確認できます。
マッチタイプ
Googleリスティング広告において、広告を表示させる登録キーワード(検索キーワード)とユーザーが検索に使用したキーワード(検索語句)のマッチ度合いを調整するための設定のことを指します。マッチタイプを正しく設定しないと、訴求したい対象ユーザーと実際の広告表示範囲にズレが生じるため、適切なユーザーに広告を届けるうえでは重要な設定となります。
完全一致
マッチタイプの種類の1つです。
キーワードを完全に一致させる設定です。たとえば「靴」というキーワードで広告を出した場合、そのキーワードで検索された場合にのみ広告が表示されます。
フレーズ一致
マッチタイプの種類の1つです。
キーワードを一定のフレーズに限定してマッチさせる設定です。たとえば、「靴」をフレーズ一致で設定した場合、「黒いくつ」や「かっこいい靴」といった、キーワードの前後に他の言葉が入っていたり、文言に差があっても同じ意味に解釈されるものには広告が表示されます。
部分一致
マッチタイプの種類の1つです。
キーワードに対して幅広くマッチさせる設定です。たとえば「靴」というキーワードを設定した場合、「スニーカー」や「ブーツ」など、靴に関連する広範囲なキーワードにも広告が表示されます。
除外キーワード
特定のキーワードで広告を表示させないよう除外する設定のことです。
除外キーワードのマッチタイプの機能は、通常のキーワードのマッチタイプとは異なり、類似拡張がされません。つまり打ち間違いやひらがなカタカナ変換、部分一致であろうと、関連語・類語への拡張もされません。たとえば、「ランニングシューズ」を除外キーワードで設定しても、「らんにんぐしゅーず」や「ランニング用の靴」は広告表示されてしまいます。
ここからは、広告アカウント構成関連の用語についてご説明します。
アカウント
インターネット広告を出稿するために必要なアカウントのことを指します。
広告構造の一番上の単位となり、広告アカウントは広告主の企業や個人の情報を登録して作成されます。広告アカウントを作成することで、自社の商品やサービスの広告を検索結果に表示することができます。
キャンペーン
構造的には、アカウントの下に位置します。予算の設定、スケジュール、配信先デバイス、入札戦略などのターゲティング設定を行えます。予算管理ができるのはキャンペーンのみです。
広告グループ
広告キャンペーン内で設定される一定のテーマやターゲットに沿ってグループ化された広告の集まりのことを指します。
広告グループは、広告キャンペーン内の広告を管理するために設定されます。通常、広告グループ内には、同じテーマや商品に関連するキーワード、広告メッセージ、ランディングページなどが含まれます。
広告(広告文、タイトル&ディスクリプション(TD))
広告グループ内で設定される、広告に使用されるテキストや文章のことを指します。広告文は、商品やサービスの特徴や魅力を訴求し、ターゲットユーザーに商品やサービスを購入するよう促すために作成されます。
ここからは、広告入稿設定関連に関する用語についてご説明します。
レスポンシブ検索広告
広告主が複数の見出しや広告文を入力することで、Googleがそれらの要素を組み合わせて最適な広告を作成する広告タイプのことです。ユーザーが求める情報に適切に対応する広告を配信するため、見出し・広告文と検索語句との最適化が簡単になります。
アセット
広告のコンテンツの要素を指します。アセットには、広告見出し、説明文、ウェブサイトのリンク、場所情報などがあります。広告出稿者が適切に組み合わせて使用することで、魅力的で効果的な広告を作成できます。アセットの選択と組み合わせは、広告のパフォーマンスに大きな影響を与える要素です。
広告表示オプション
リスティング広告の広告文の下に設定した広告だけではカバーできない情報(テキストやリンク、住所、電話番号など)を表示することができる機能です。設定は無料ですが、クリック課金制なのでオプションでもクリックされると費用がかかります。
なお、2022年11月より名称がGoogle広告の管理画面では「アセット」に統一されましたが、「広告表示オプション」の言い方が現場ではまだよく使われますので、その名称にて掲載しています。
具体的には以下があります。
- サイトリンク表示オプション
本来設定している遷移先とは別に遷移させたいページへのリンクテキストを広告文下に表示させることのできる機能 - コールアウト表示オプション
商品やサービスの特徴や情報などを表示できる機能 - 構造化スニペット表示オプション
Google広告で決まっているヘッダーのテーマに沿って、商品やサービスの特定の側面を共用でできる機能 - 電話番号表示オプション
スマートフォンなどの端末においてタップ可能な電話番号や通話ボタンを広告に設置する機能 - リードフォーム表示オプション
広告をクリックしたユーザーがリードフォーム(問い合わせフォームなど)に入力する情報を指定するための機能 - 住所表示オプション
会社や店舗の住所、地図、電話番号などを広告に表示できる機能 - アフィリエイトの住所表示オプション
商品を検索した際、商品を販売している最寄りの店舗をユーザーに知らせる機能 - 価格表示オプション
価格情報と一緒に商品やサービスの仕様をメニュー表示できる機能 - アプリリンク表示オプション
モバイルアプリやタブレットアプリのダウンロードページへの導線を用意することができる機能 - プロモーション表示オプション
Google広告で決まっている「年中行事」に沿って商品やサービスのディスカウント情報を表示できる機能
自動入札機能
入札単価を自動的に調整する機能のことです。
通常、広告主はキーワードや広告グループごとに入札単価を設定しますが、競合環境や需要の変化により、適切な入札単価を適宜設定することが難しい場合があります。そのため、自動入札機能を使用することで、入札単価の自動調整を行い、広告効果を最大化させることができます。
自動入札機能には、以下のようなものがあります。
- クリック数の最大化
予算内でクリック数が最大化できるように、入札単価を自動的に調整します。 - 目標インプレッションシェア
Google 検索結果ページの最上部、上部、または任意の場所に広告が表示されるように、自動的
に入札単価が設定されます。 - 目標コンバージョン単価:
設定した単価の中でコンバージョンを最大限に獲得できるように入札単価が自動的に設定されます。 - 目標広告費用対効果:
指定した目標広告費用対効果(ROAS)でコンバージョン値を最大化できるように、入札単価が自動的に調整されます。 - コンバージョン数の最大化:
予算の範囲内でコンバージョン数が最大限に獲得できるよう入札単価が自動的に設定されます。 - コンバージョン値の最大化:
予算の範囲内でコンバージョン値が最大限に獲得できるよう入札単価が自動的に設定されます。
自動入札機能を使用することで、入札単価の自動調整が可能となり、適切な入札価格で広告を表示することができます。また、手動で入札価格を調整する必要がなくなるため、広告運用の効率化が図れます。
自動入札は、新しいキャンペーンを作成し、単価設定のところで設定します。
キーワードプランナー
キーワードの選定や予算設定を支援するツールです。大きく分けて2つの使い方があります。
1つ目は、「新しいキーワードを見つける」でキーワードを入力すると、入力したキーワードはもちろん、関連するキーワードの検索ボリュームや競合性、推定単価などの情報を提供してくれます。これにより、広告主は新しいキーワードの発掘をしたり、競合環境や需要の状況を把握しながら、効果的なキーワードの選定や入札単価の設定を行うことができます。
2つ目として、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」でキーワードを入力し、メニューにある「予測」をクリックすると、そのキーワードで入稿した際の平均CV数やクリック数、クリック率などをシミュレーションすることができます。これにより、実際に入稿する前に得られる効果を把握することができます。
ここからは、広告の品質評価に関する用語についてご説明します。
広告ランク
広告の掲載順位を決定するための指標の1つです。
広告ランクは、広告の品質スコア、上限クリック単価(入札単価)、広告表示オプションなどを総合的に評価し、算出されます。入札単価が高いほど広告ランクが上がりますが、広告の品質などが悪いと、それによって広告ランクが下がることもあります。
品質スコア
広告の品質を評価する指標の1つです。推定クリック率、広告とキーワードの関連性、ランディングページの利便性などを総合的に評価して算出されます。
ページ上部(最上部)のインプレッションシェア
検索結果ページの最上部に広告が表示された割合(インプレッションの割合)を示します。
ページ上部インプレッションの割合 = 検索結果ページの上部で発生したインプレッションの数 ÷ すべてのインプレッション数
用語一覧
用語 | 説明 |
検索キーワード | 広告を表示するために設定した単語や単語の組み合わせ |
検索語句
|
ユーザーが実際に検索エンジンに対して検索した単語や単語の組み合わせ |
マッチタイプ | 広告を表示させるキーワードと検索キーワードのマッチ度合いを調整するための設定 |
完全一致 | マッチタイプの種類の1つで、キーワードを完全に一致させる設定 |
フレーズ一致
|
マッチタイプの種類の1つで、キーワードを一定のフレーズに限定してマッチさせる設定 |
部分一致 | マッチタイプの種類の1つで、キーワードに対して幅広くマッチさせる設定 |
除外キーワード | 特定のキーワードで広告を表示させないよう除外する設定 |
アカウント | インターネット広告を出稿するために必要な管理単位。広告構造の一番上の単位となる |
キャンペーン | 構造的には、アカウントの下に位置する単位。予算の設定、スケジュール、配信先デバイス、入札戦略などのターゲティング設定を行える |
広告グループ | 広告キャンペーン内で設定される一定のテーマやターゲットに沿ってグループ化された広告の集まりのこと。 |
広告(広告文、タイトル&ディスクリプション(TD)) | 広告グループ内で設定される、広告に使用されるテキストや文章のこと |
レスポンシブ検索広告 | 広告主が複数の見出しや広告文を入力することで、Googleが自動的に最適な広告を生成する形式の広告 |
アセット | 広告のコンテンツの要素のことで、広告見出し、説明文、ウェブサイトのリンク、場所情報などがある |
広告表示オプション | リスティング広告の広告文の下に設定した広告だけではカバーできない情報(テキストやリンク、住所、電話番号など)を表示することができる機能 |
自動入札機能 | 入札単価を自動的に調整する機能。以下6つの設定がある
・クリック数の最大化 ・目標インプレッションシェア ・目標コンバージョン単価 ・目標広告費用対効果 ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 |
キーワードプランナー | キーワードの選定や予算設定を支援するツール |
広告ランク | 広告の掲載順位を決定するための指標。広告の品質スコア、上限クリック単価(入札単価)、広告表示オプションなどを総合的に評価し、算出される |
品質スコア | 広告品質を評価する指標の1つで、広告のクリック率、広告とキーワードの関連性、ランディングページの利便性などを総合的に評価して算出 |
ページ上部(最上部)のインプレッションシェア | 検索結果ページの上部の任意の場所に広告が表示された割合(インプレッションの割合) |
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容は基本的な用語が多いので、これからWebマーケティングやリスティング広告を始められる場合は、最低限理解するようにしましょう。ただ丸暗記しても使わなければすぐ忘れてしまうので、実践の中で活用することをおススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆様のWebマーケティングのスキルアップの一助になれば幸いです。