【Webマーケターのよくある相談】未経験での転職難易度・フリーランスでの案件獲得方法について

未経験でWebマーケターへの転職を考えている求職者の方からよく聞かれる2つの質問についてお答えしていこうと思います。
相談1:Webマーケター未経験者の転職難易度

「未経験からの転職って難易度は高いでしょうか?」
と、良く聞かれます。
一般的に「転職難易度」が高いとされる下記の2つの視点から考えていきましょう。
①業界成長の伸びしろが大きい
②高い専門性が求められる
業界成長の伸びしろが大きい

インターネット業界は成長フェーズにあります。
連動してWebマーケター職種の求人案件も増えてきていますが、人気職種のため応募者数も増加傾向にあります。
DODA社が興味深い求人倍率のレポートを出していました。
(2021年4月15日発表)
▼絵レポート掲載ページ
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/?sid=GuideTop-other-6
業種別(IT・通信)では、求人倍率が5.58倍となっており、これは1人あたり約6件の求人があるという捉え方ができます。
これは全体が1.86倍なので、高い数字であり、業界的にも景気が良いと考えられます。(スカウトオファーが6件あるというわけではないですからね。)
ゆえにWebマーケティング職も注目されていることは間違いのない職種。
そして、未経験者でもチャレンジしやすい職種で応募者数も増加傾向であると言われています。
応募者数が増加しているということは、内定獲得の難易度は上がってきているといえます。
高い専門性が求められる

難易度が高い2つ目の理由は、高い専門性が求められていることです。
専門の資格が必要であったり、同等の経験年数が5年以上必要であったりなど、応募するための必須条件が備わっていることが、難易度が高い理由です。
Webマーケターには、専門の資格は現在(2021.4時点)ではありません。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)、Google広告認定資格などはあると良いとされています。
また、Webマーケターであれば必須で押さえておきたいマーケティング知識も学んでおくとよいです。
「マーケティング・ビジネス実務検定」は、基本的なマーケティングから幅広い業界も学べるためWebマーケターとしての引き出しにもなる心強いツールです。
これらは、必須ではないため、「高い」専門性が求められるとまではいかないかもしれませんが、Webマーケターとして、知っておくべき範囲は幅広く、深く、かつ新しい技術を追い求めていく姿勢も必要となってきます。
上記2つのポイントは基本的には「経験者」向けに語られているものです。
未経験者としてWebマーケターを目指すのであれば、難易度は高くありませんが、そもそも案件数が少ないというのが懸念点です。
応募のハードルは低いのですが、最近は異業種から未経験でWebマーケターへ転身したいと考える相談も増えてきているため、門は狭いです。
相談2:フリーランスとしての案件獲得方法

未経験からWebマーケターとして将来フリーランスになりたいという相談もよく受けます。
フリーランスとして案件を獲得するには以下の3つの方法があります。
①クラウドソーシングなどのマッチングサイトに登録する
②人脈から紹介してもらう
③自ら営業する
クラウドソーシングなどのマッチングサイトに登録する
自身の経歴を登録しておき、プラットフォーム内で案件を探して応募します。
条件がマッチすれば合意となり仕事をいただけることとなります。
これは比較的自分の工数を使わずに案件獲得がしやすい方法です。
デメリットは、競合が多いためなかなか案件がマッチすることがなく、金額競争になり単価が安い仕事しか請け負えなくなる可能性があります。
人脈から紹介してもらう
自分の人脈からクライアントを紹介してもらう方法です。
紹介してもらうということは、紹介者が自分を信頼してくれているからこそなので、お互い安心して取引ができます。
こちらも自分の工数をあまり使わずに案件の獲得がしやすい方法です。
デメリットは、その人脈をつくるまでの時間や労力がかかる点です。
一般的な人脈の作り方は、始めに企業で働き、社内の人間やクライアントとの実績や信頼関係を構築することです。
そして巣立つときには、立つ鳥跡を濁さず、礼をもって今後の案件について相談していくこと。
勝手に自分の担当顧客に、独立するから今後は自分と契約してくれ、なんて言ってはいけません。その瞬間に、信頼を失います。
自ら営業する
当たり前ですが、顧客を獲得するためにはさまざまな営業活動が必要です。
工数は1,2と比べてはるかに時間がかかります。
メリットは自ら獲得したからこそ、価格も進め方もすべて自分でコントロールができますし、意気込みも違うはずです。
初めて獲得したクライアントに対する思いはまた格別でしょう。
体験した人にしか分からない醍醐味です。
少しばかりの注意点

①「未経験者歓迎」を鵜呑みにしない
「未経験者歓迎!」というWebマーケターの求人案件に安心しないでください。
相談者の多くが「未経験」=「どんな人でも受かる」と考えていますが、そうではありません。
面接担当者は、「未経験者」だからこそ、経験者の採用以上に慎重になっています。
本当にWebマーケターとしてやっていく覚悟があるのか、学ぶ姿勢はあるのか、丁寧に面接で「人」をみます。
・業界の将来性があるから安定している
・今から特別なスキルがなくても入社してから学ぶから安心
・Webは自分もパソコン触っているから、なんかできそう
・リモートワークに適しているから出勤しなくても良い
・デスクワークでコミュニケーションが少なそう
この項目に3つ以上あてはまり、かつそれを上回る「やりたい気持ち」が無い方は、本当にWebマーケターになりたいのか、今一度自分と向き合って考えてみてください。
それでもWebマーケターになりたい。
でもどのように自分の動機を伝えればよいのか分からない、という方は当社でキャリア面談も行っていますので、ぜひ一度ご相談ください。
②フリーランスとしての案件獲得方法
フリーランスになりたい理由では、下記を良く聞きます。
・会社の人間関係の煩わしさから抜け出せる
・家でもどこでも仕事ができる
・時間を自由に使える
・クライアントを自由に選べる
これらの理由を否定はしません。
フリーランスになりたい理由は人それぞれですからね。
ただし、フリーランスを希望している方に質問をします。
フリーランスとしてのデメリットは、「案件獲得の難しさ」以外に何があると思いますか?
考えつかなかった方、以下を読んで即答ができますか?
・法人ではないと契約してもらえない場合はどうしますか?
・確定申告はどうしますか?
・保険はどのように考えていますか?
・クライアントに対して損失を出した時にどのように保障できますか?
・契約書は自分で作成できますか?
上記項目について、自分なりの回答を準備してください。
準備ができたうえで、覚悟や気持ちが変わらなければ、ぜひフリーランスを目指し、自分らしい働き方を手に入れていただきたいです。
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