クリエイティブ業務だけじゃない!!【広告業界の職種と仕事内容】
新商品のPRにブランドイメージ向上、新しいトレンドの仕掛けなど、「広告」の果たす役割は大きく、華やかです。
キャッチコピーを考え
イメージモデルを選定し
撮影に立ち会って指示を出し
出来上がった素材にデザインを組んで
どのTV番組やサイトの広告枠を購入するか検討する……。
こんな一連の仕事に関われたらやりがいもあって楽しそう!
ですが、広告業界の職種と仕事内容はそのほとんどが細かく専門に分かれた「分業」になっていることをご存知ですか?
「皆さんがイメージする広告代理店のお仕事」と「広告代理店の社員がする実際のお仕事」には大きなギャップがあるかもしれません。
転職してからそのギャップに気づく…
なんてことが起きないよう、広告代理店の社員が担う「仕事内容」基本の4つの種類を確認しましょう!
広告代理店の「大きな4つの分業」
テレビ、ラジオ、新聞、交通といった「広告媒体」と、広告を出したい商品やサービスを持つ「広告出稿主」をつなぎ、「広告」をカタチにするのが広告代理店のメインの仕事のひとつ。
仕事の流れと、広告代理店の職種は密接に関わっています。
【広告枠を確保する・・・メディア担当】
広告を出稿できるスペースを、「広告枠」と言います。
これは無尽蔵に作れるわけではありません。
テレビをつけたら、1時間番組なのに30分CMだった……なんて番組、誰も見てくれませんよね。
大勢の人が見てくれて、話題に上りやすい広告枠を抑えるためには競争があります。
この「広告枠」を抑えたり、広告媒体会社とのやり取りをしたりするのがいわゆる「メディア」と呼ばれる職種です。
【広告主を探す…営業担当】
「広告枠」を持っているテレビ局や新聞社は、なぜか直接広告主と売買契約をしたり、営業をかけたりはしません。
Google広告は、広告主が直接インターネット経由で広告の申し込みをすることが可能ですが、実は細かい決まりやしなければならない工夫が多く、専門知識がないと効率よく運用するのが難しいという問題があります。
広告を出したい企業を探し、PRしたい商品やサービスにふさわしい広告枠を提案して契約を締結するのが営業担当の仕事です。
【広告のデザインをする…クリエイティブ担当】
この記事の冒頭に出てきた、「広告のデザイン」はクリエイティブが担当します。
と言っても、いくつもキャッチコピーを考えたり、自由な発想でデザインを書き上げたり……というお仕事の時間よりも、どうしてそのデザインを選択したかの「根拠」を調査したり、わかりやすく伝えるためのプレゼンテーションに多くの時間を使います。
【広告に関係すること…プロモーション担当】
「広告のデータを納品したら終わり」ではありません。
広告を出すと同時に、さまざまな「仕掛け」を動かすことがあります。
例えばコンビニのペットボトルにおまけをつけてみたり、街頭でイベントを開催したり、キャンペーンのプレゼントを用意してみたり……そういった広告周りのさまざまな手配を行うのがプロモーション担当です。
その他にも、経理・総務・人事といった間接部門ももちろんあります。
また、いわゆる「総合代理店」と言われる規模の大きな広告代理店、「専門代理店」と言われる扱う広告が限定された広告代理店といった、種類によっても異なる仕事があります。
専門職になりたいなら、「広告代理店」に就職するのが良いとは限らない!?
「広告代理店に興味を持ったのはクリエイティブな仕事に興味があるから!」という場合、実は就職先として選ぶべきは広告代理店ではないかもしれません。
コピーライターやグラフィックデザイナー、動画の編集やホームページの作成の実務を担う「デザイン関連」職は、いわゆる「「制作会社」と言われる専門の会社が担います。
広告代理店のクリエイティブ関連職スタッフは言わば「ディレクター」「監督」のような役割で、全体のコンセプトをまとめていく存在です。 「広告の会社なんだから、広告を作る仕事をするんでしょ?」とイメージしていて、「思っていたことと違った」となりやすいポイントに注意してください!
今後の伸びが期待できる「webマーケティング」は広告業界以外でも活躍の場アリ!
広告代理店の職種の中でも、最近注目されているのが「web広告」専門の広告代理店の「webマーケティング職」です。
そこで活躍するのが“Webマーケター”という仕事です。
Webマーケターについてはこちらの記事を参照してください。
そして2019年には、はじめてインターネット広告費がテレビメディア広告費上回りました。
参考:電通「2019年 日本の広告費」
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2003/11/news081.html
インターネットは直接消費者とつながることができる媒体です。
効果を最大限発揮するためには、さまざまな専門的な知識が必要ですが、広告代理店に頼らず、自社内にwebマーケティングの部署を置き、スタッフを育成しようとする会社も増えています。
業種にとらわれず、「職種」と「仕事内容」に注目してお仕事選びに取り組んでくださいね!
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