【Webデザイナー必見】マーケティングスキルが必要な理由とは?
制作業務に専念しているWebデザイナーさんの中で
「もっと上流工程から関わってデザインに落とし込みたい」
「デザイナーが制作できるのは当たり前なので、+αが欲しい」
「もっとお客様のビジネスを理解したうえで貢献したい」
といった理由から、Webマーケティングに興味をお持ちになる方が増えています。
制作やデザインのような「形」ある仕事は、案件としても多いですし、手も挙げやすい仕事です。ただ、需要がある一方で、「ただ作れるだけでは、市場価値は高まらない」との声があるのも事実。
今回は、Webデザイナーの方はもちろん、何か、普遍的に仕事に活かせるような「スキル」を求めている方も必見の「Webマーケティング」についての記事をお届けします。
Webデザイナーがマーケティングを学ぶメリット
1. 制作意図の説明根拠が向上する
「なぜこのデザインなのか」と聞かれたときに、きちんとその理由が言えるようになります。
たとえば、マーケティング思考以前は、
「装飾を極力なくし、シンプルにすることでイメージを刷新しています」
「ハッキリした色を使って強さを表現しています」
といった見栄えや印象の話をしていたのが、
「共有いただいたデータでは、3パタンの中で○○に最もユーザーが反応していましたので」
「●●だと売り手側の言葉でメリットが伝わりづらいので、ユーザー視点で○○の方を採用しています」
といった、「データに基づく」「顧客価値を視点とした」根拠でデザインを説明できます。
2. 成果が出るサイトが作れる
「作ったWebサイトで集客できていない…」と聞いたら、あなたは何がすぐ浮かびますか?
「ナビゲーションが分かりづらかったかな?」
「メインビジュアルが弱かったかな?」
このような、「見え方、感じ方」でしょうか。
マーケターであれば、
「どこで離脱しているか調べよう」
「紐づいているのはどんな広告?」
と、ユーザーの行動や集客広告との関連性を調べます。
Webマーケティングは、まず次の3つのポイントを把握することで戦略設計し、流れを作ります。
- サービスの理解
- ユーザーの理解
- 競合との差別化
これらの手順と、PDCAの実行があればWeb施策で成果が出るようになります。
3. Webデザイナーとしての市場価値が高くなる
IT化やリモートワーク、副業が広がったことで、Webデザイナーも増えました。それは、競争相手が増えたともいえます。さらに最近は、「誰でも簡単に作れる」Webサイトツールの出現や、SNSの台頭によりWebサイトの重要性が低下したこと、またAI化の加速など、Webデザインの制作だけでは厳しい先行きも予想されます。
そのような中で、あくまで各種ツールは「手段」として使い、組み合わせや流れなど、「成果を生み出すためのしくみ」を考えることができるマーケティングスキルのあるデザイナーは、その考えたことを可視化する技術もあるため、市場価値は高く評価されます。
Webデザイナーがよく使うマーケティングツール
Googleアナリティクス
Webマーケティングの基礎的なスキルに「サイトの解析」があります。Googleアナリティクスは、無料にもかかわらずさまざまな機能があるため、広く活用されています。
- どのような人が(ユーザー属性)
- どこから来て(流入元)
- 何を見て(ランディングページ)
- どのくらい見て(滞在時間)
- 成果に至っているのか(コンバージョン)
などが分かります。
このような解析スキルがあると、自社サイトやお客様のサイトに改善提案ができます。
Googleアナリティクス:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
ヒートマップ
ユーザーのサイト内の動きを可視化できるツールです。代表的なものでは、User Heatがあります。
主な指標は次の通りで、ユーザーの心理分析に使い、Webサイト改善に役立ちます。
- 離脱した箇所
- よく読まれている箇所
- クリックした箇所
- マウスの動き
- 滞在時間
User Heat:https://userheat.com/
Webデザイナーがマーケティングを学ぶ方法
独学
15年ほど前、筆者がマーケティングを勉強しはじめた頃は、書籍と有料講座だけでした。有料講座には選択肢はなく、いつも決まった会社の講座受講です。その頃に比べると今は講座の選択肢も増えましたし、無料のオンラインセミナーもあります。YouTubeでも分かりやすい解説動画がたくさんアップされていて、Udemyのように知りたいテーマを買い取ることもできます。「学ぶ」環境としては本当に選択肢が増えました。
独学でも、知りたいこと、気になることが出てきた時に、ピンポイントで調べれば、以上のような選択肢の中から解決策を見つけることができます。ただ、その最中でよく思うのは、「全体像のどこをやっているんだっけ?」ということです。
人に教わる
あくまでWebデザインが主体である人にはハードルが高い方法かも知れませんが、思い切って転職してみるというのも手です。現状では制作業務のみにしか携われないような環境にいるのなら、たとえば、「マーケティング戦略に基づいた制作が強みのLP会社」に転職して、仕事をしながら先輩方に学び、身に付けることができます。
インハウスのデザイナーで社内にマーケターがいるような会社であれば、親睦を深め、自身の業務終業後にでも教えてもらうのも良いですね。20代の頃の話ですが、筆者も経理の仕事が終わった後、タイムカードを切って(懐かしい)デザイン課にお邪魔して教えてもらい、デザイナーになりましたが、先輩方は喜んで教えてくれました。「自分の復習にもなる」と。それは、マーケターでも同じだと思います。
マーケティングスクールに通う
「Webマーケティングスキルは身に付けたいけれど、何から学んだらいいの…」
「難しそうだし、範囲が広そうだし、挫折しそう」
このようにお悩みのWebデザイナーさんは、無理なく、効率的なスクールがおススメです。
- 体系立てたカリキュラムがあり、内容も常に最新に更新される
- 1対1のメンター制や、グループ制など、挫折しない工夫がされている
- Webデザインとの相乗効果の視点でもアドバイスをもらえる
Webマーケティングの「学習」という点では、体系的に学べますし、実際に手を動かしてやる「ワーク」も組み込まれているのが最近のスクールの利点です。
まとめ
Webマーケティングは確かに扱う領域は広いです。現役のマーケターでもあらゆる手段に精通している人は稀です。大事なのは、すべてを熟知することではなく、まずは、全体を広く浅く理解して俯瞰できるようになっておいて、必要に応じて都度、経験を通してスキルにしていくこと。
その意味では、Webデザイナーはスキル化しやすい職種だと思います。
なぜなら、Webサイトやランディングページ制作には、本来、その前・中・後に必ずWebマーケティングが関係するからです。
- 前…そもそもサイトやLPを制作する目的は?【全体戦略設計】
- 中…戦略を意識した制作【受け皿】
- 後…サイトやLPに流入させるためのWeb広告やSNS【集客手段】
これらを理解した上でデザインできるWebデザイナーは、Webマーケターと同じく、課題解決や目標達成に貢献できるでしょう。
Webマーケティング学習は実践が大事!
Wannabe Academy(ワナビーアカデミー)では、Webマーケターに必要なスキルをゼロから丁寧に教えていきます。
Webマーケターとしてもっとスキルアップしたい!
知識ゼロからWebマーケティングを習得したい!
そんな方は、ぜひ一度、Wannabe Academyの個別相談会に参加してみてください。