1年越しの転職活動で気づいた「未経験転職で本当に必要なこと」

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技術系事務職から広告運用コンサルタントに内定を決めたWannabe Academy(ワナビーアカデミー)14期生のS.K.さんにインタビュー!

Web業界未経験、営業経験もなし。書類選考も面接も、なかなか思うようなスタートが切れなかったというS.K.さんに、今だから話せる未経験転職で本当に必要なこと、Wannabe Academyでの学びに対する企業側の評価、これから転職活動を始める方へのアドバイスなどについて伺いました。

Wannabe Academy14期生。事務職からWebマーケターへの転身を果たしたS.K.さん

Wannabe Academy14期生。事務職からWebマーケターへの転身を果たしたS.K.さん

〈S.K.さんプロフィール〉
高校から電気電子工学を専攻し、大学卒業後は電機メーカーの品質保証部門の事務職に就職。普段目にするWeb広告に興味を持ったのをきっかけに「Webマーケティングを仕事にしたい」と、2021年7月、Wannabe Academyに入学。2022年4月から転職活動を始め、「業界未経験・営業経験ナシ」のハンディキャップを熱意で乗り越え、2023年8月より広告運用コンサルタントになる26歳。

目次

応募書類では熱量を、面接では結論を伝える

――営業経験ナシの事務職から完全未経験でWebマーケターへの転身を決めたS.K.さん。初めての転職活動だったそうですが、なかなか苦戦されたと伺いました。

S.K.さん:2022年春から転職活動を始めて、今回の転職先に決まるまで約1年かかりました。トータルで100社近く応募して、面接に進んだのは37社。うち7社の最終面接を受けましたが、最初は書類選考を通過することすら稀で、転職活動を始めて2ヶ月くらいは面接に進めませんでしたね。事務職で営業経験がないという点もネックになっていました。

――事務職の仕事の中で、マーケティングに絡めてアピールできそうな業務などはなかったのでしょうか。

S.K.さん:なかったですね。高校・大学と電気電子工学を学び、新卒時は専門知識を活かせる企業に推薦で就職しました。ずっと電機メーカーの品質保証部門で技術サポートを行っていたので、Wannabe Academy(ワナビーアカデミー)に入学するまで、マーケティングとはほぼ無縁の生活を送っていました。

――いわゆる一般的な就職活動は初めてで、書類選考もなかなか通らない。その状況をどう乗り越えたのでしょうか。

S.K.さん:とにかく「自分にできることは何か」を細かく具体的に、徹底的に書類に書き出すようにしました。

たとえばパソコンスキルに関しても、「Word、Excel、PowerPointが使える」だけでなく、それぞれのソフトをどのレベルまで使いこなせるのかがはっきり伝わるように書きました。Excelなら、簡単な表計算ができるレベルなのか、マクロを組んで複雑な集計まで自分でできるレベルなのかで全然違います。採用担当者の方に、自分がどんなスキルを持った人なのかを具体的にイメージしてもらえるレベルまで分解して書くように意識しました。

本業以外での取り組みとして、Wannabe Academyで学んだことも細かく書き出しましたし、卒業後に個人でInstagramの運用を始めたことなども書いて、自分が持っているWebマーケティングへの熱量や思いを惜しみなく伝えるようにしました。

そこを意識したことで、徐々に面接へ進めるようになっていったと感じます。

未経験転職に成功したS.K.さんの職務経歴書の抜粋1つ目

S.K.さんの職務経歴書の抜粋。Wannabe Academyで学んだことや、個人としてInstagramの運用に取り組んでいたことを書いた。

未経験転職に成功したS.K.さんの職務経歴書の抜粋2つ目

S.K.さんのInstagram

Instagramでは農業体験をメインテーマに運用。始めた当初は別のテーマだったが、投稿する内容や時間帯などを変えながら反響を見て、徐々に今の形にしていったという。

――Instagramの運用にも取り組んでいたのですね。

S.K.さん:はい。Wannabe Academyのカリキュラムを修了したのが9月末で、卒業課題合格後のクライアントワークを終えたのが2022年1月末です。その後の数ヶ月は、個人で取り組めることにチャレンジしようと思い、ブログやSNSで情報発信をしながら、自分に何ができるのかを試していました。その中で一番手応えを感じたのがInstagramです。

――働きながらスクールに通っただけでなく、そこでの学びを活かし、個人として実践していたことも職務経歴書に書いたのですね。

S.K.さん:はい。こうした取り組みに興味を持ってあれこれ質問してくださる面接官も多かったので、自分の思いや試行錯誤の過程などを直接アピールするいいきっかけになりました。

――その工夫が書類選考突破のカギになったのですね。その後の面接は、スムーズに進みましたか。

S.K.さん:面接も最初は苦戦しました。先ほどお話ししたように新卒の際は推薦入社だったので、当時の面接は「お互いの顔合わせ」「意思確認」という側面が強かったのです。初めての「選考するための面接」にどう準備したらいいのか分からず、志望動機や自己PRなど、話す内容を丸暗記することを優先してしまっていました。また、上手くいかなかった面接の内容を振り返っては「どんな質問をされたか」「それにどう答えたか」「どう答えるべきだったか」などを表にまとめ、力技でどうにかしようとしたこともありました。

でも結局「自分が一番伝えたいことは何か」という結論を持っていれば、答えを丸暗記しておく必要なんてないんだ、と気づきました。面接では、自分の言葉で思いを伝えることが大切。そこが理解できてから、少しずつ次の選考に進めるようになりました。

異業種へのキャリアチェンジのきっかけ

異業種へのキャリアチェンジについて語るS.K.さん

――技術系事務職とWebマーケティングでは仕事内容が全く違うかと思いますが、なぜ、キャリアチェンジしようと思ったのでしょう。

S.K.さん:コロナ禍になってからECサイトを頻繁に利用するようになり、インターネットで「このWeb広告、この間購入した商品と似ているな」と感じることが増えたのがきっかけです。調べてみたところWeb広告はかなり戦略的に配信されていると知って、本格的にWebマーケティングを学んでみたいと思いました。

そして、せっかく学ぶのであれば転職にもつなげられたらいいなと考えました。Web広告の仕組みを調べれば調べるほど、広告運用の仕事への興味が強まりましたね。ユーザーの行動心理はどうなっているか。どんなコンテンツを配信すれば潜在意識に刺さるか。仮説を立てながら広告運用するのはやりがいがありそうだと感じました。

また、そうした運用の成果が形に現れやすい点も魅力的でした。技術系事務職として携わっていた品質保証の仕事は、技術サポートや営業サポートなどの後方支援が中心で、自分が世の中の役に立っている感覚や自分が残した成果をはっきりとは味わえないもどかしさがあります。でもWebマーケティングは、結果が数字として現れます。目に見える形で自分の努力が残る仕事にチャレンジしたいと考えました。

――Webマーケティングを学ぶにあたって、Wannabe Academyを選んだのはどんな理由からでしょうか。

S.K.さん:Web業界は未経験のため、「自分に合っているのか」「得意分野にできそうか」といった点を学びながら見極めたいと思っていました。いくつか検討したスクールはありましたが、実践的なカリキュラムで実務経験が積める点が、自分の適性を試す意味でも、未経験転職のアピール材料になる意味でもメリットがあると考えて、Wannabe Academyを選びました。

――実際に利用してみていかがでしたか。

S.K.さん:期待通りでした。Webライティング、広告運用、ツールを使った数値分析など実践の場が多くて、自分の書いた記事がユーザーにどう読まれたのか、予算を使って運用した広告がどんな結果になったのか、座学だけではない経験をたくさん積めました。

卒業課題合格後に参加できるクライアントワークでも大きな成果を出すことができました。与えられたミッションは、海外コスメの販売会社に対して、ECサイトでの商品購入件数をコンバージョン(成果となる指標)に、ここを改善していくという内容でした。Instagram広告の運用を提案したところ採用いただけ、その結果SNS経由でのサイト流入数が増え、施策実施の前後3ヶ月でコンバージョン率が3倍に増えたのです。

――それは素晴らしい成果ですね!

S.K.さん:嬉しかったですね。とちょうど年末セールが終わったあとのタイミングで実施した施策だったのですが、セール実施期間中よりも良い結果が出せて、大きな手応えを感じました。このクライアントワークでの経験が決定打になって、Web業界に転職する決意が固まりました。それくらい貴重な経験でしたね。

試行錯誤を乗り越えたからこそ分かった、未経験転職を短期で成功させるポイント

新しい仕事について語るS.K.さん

――転職後、新しい職場ではどんなお仕事をされるのでしょうか。

S.K.さん:Web広告代理店の広告運用コンサルタント職として働きます。広告を運用するだけでなく、課題のヒアリングや折衝なども含め、担当するクライアント企業にしっかり向き合い、深く入り込んだ支援を行うポジションですね。

――技術系事務職では味わいにくかった「役に立っている実感」をしっかり味わえそうで、これからが楽しみですね。

S.K.さん:はい。まずはWebマーケターのキャリアの第一歩として、広告運用でしっかり実績を出していきたいです。
また、新しい職場で働き始めるまで少し時間があるので、今はDX事業を提案するプログラムに参画しています。ゆくゆくは広告運用以外のマーケティング全般に関するコンサルティングにもチャレンジしたいですし、転職先企業にはそのポジションもあるので、そこに向けた準備という意味もあります。課題を調査し、分析結果を元に提案する。その経験は将来的にもきっと活かせると思っています。

――興味を持ったことには積極的にチャレンジしていくスタンスが、ここにも現れていますね。最後に、試行錯誤を繰り返してきたS.K.さんだからこそ話せる「転職成功のポイント」を教えていただきたいです。

S.K.さん:応募書類は「自分のスキルを分解して書く」「熱量が伝わるように書く」。面接では「ロジカルに話す」「聞かれたことに簡潔に答える」。まずはこれが絶対的に必要な、テクニック面でのポイントです。

サポート面に関しては、早めにエージェントに相談することも大事だと思います。私はエージェントに登録はしていたものの、あまり相談せずに一人であれこれ悩んでしまっていました。これ以上どうにもならないと行き詰まり、「もう無理だ!」となってから改めてWannabe Career(ワナビーキャリア)に相談したところ、自分では気づけなかった課題点を指摘してもらえ、状況を打破できるようになりましたね。転職活動では、自分が企業からどう見られるか、自分を客観的に捉えることが大切です。そのためにエージェントという第三者の力を借りるのが大事だと感じました。

――メンタル面でのアドバイスもありますか。

S.K.さん:2つあります。1つは「自分には評価してもらえるスキルなんて何ひとつない」と感じても、諦めないでほしいということです。「できない」と思ったら、まずその事実を受け止めて、今すぐ行動に移せることはないか、探してみてください。どんな小さなアクションでも「やる」と「やらない」ではその先が大きく変わる可能性があります。

私は技術系事務職という職業柄、社外折衝の経験も営業経験もなく、Web広告代理店へのキャリアチェンジは当初かなり苦戦しました。でも、経験がないという事実は変えようがありません。では何ができるかと考えて、実践の場があるスクールに通い、クライアントワークに参加し、その後も自分でSNS運用に取り組み、その経験を評価いただいて転職することができました。「できないから諦める」ではなく「できないからこそ行動してみる」というスタンスがとても大切です。

もう1つは「今いる職場環境を少しでも良くしようと工夫してみる」ということです。よく「仕事は辞めずに、働き続けながら転職活動をしたほうが良い」と言われますが、もう一歩踏み込んで「今の仕事も悪くないよね」と思える状態を作ることが大事だと感じました。

私の場合、求人に応募した当初は「こんな職場で働きたい」「やりがいを持って働けそうだ」などポジティブな気持ちだったのに、選考が進むにつれて「ここで落ちたらまた書類選考からやり直しになってしまう」「絶対落ちたくない」とネガティブな感情で頭がいっぱいになってしまいました。そうなると面接で必要以上に緊張したり、面接官の顔色をうかがって上手く話せなかったり、悪循環が起こります。

だから意識して職場の他部署の同僚とコミュニケーションをとったり、同期で集まってランチを企画したり、「今の職場も悪くないな」と思える環境を作りました。今回の転職が決まったのも、そんな工夫をし出してからでした。現職に楽しみを見つけておくと心に余裕が生まれるので、新しいチャレンジにもポジティブに臨めるんだ、と痛感しましたね。

――気持ちの余裕を作っておくのが大事なのですね! S.K.さんは「人に頼るより自分で何とかしよう」という行動力や実行力があったからこそ、限界まで一人で頑張ってしまい、転職活動が長引いてしまったとも言えそうですね。

S.K.さん:そうかもしれません(笑)。プロに頼れる部分は早めに頼り、メンタルやテクニカルの部分など、自分がコントロールするしかない部分はしっかり準備する。そこがポイントです。未経験でWeb業界を目指すみなさんには、ぜひそこを間違えないで、短期で転職を決めていただけたらと思います。がんばってください!

ワナビーキャリア

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Webマーケティングスクールのワナビーアカデミー

この記事を書いた人

Wannabe Academy15期生。事業会社の広報担当として、月刊フリーマガジンとWebメディアの編集、各種広報を担当するアラフォーワーママ。自分らしいキャリアの実現をめざしてチャレンジ中!

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